紅茶、山岳鉄道で有名な避暑地、ニルギリ地方についての第二弾。
今回は山岳鉄道の旅についてご紹介。
1908年、イギリスによって開通されたインド最古の山岳鉄道のひとつ。
ダージリン・ヒマラヤ鉄道等と共に世界遺産に登録されている蒸気機関車である。
欧米からの観光客にも人気があり、私たちが乗った1等席には外国人がたくさん。
約46キロの短い距離だがゆっくりゆっくりと4時間程かけて山道を登っていく。
途中で野生のゾウに遭遇し、しばらく鉄道はストップするというハプニングも。
途中で休憩時間がもうけられ、大自然の中でコーヒータイム。
写真をとったり、野生のサルを観察したり、スナックを食べたりと、乗客は思い思いに過ごしている。
日本人の宿命か、出発はまだか、休憩時間はいつまでかと気になってしまう私。
何も知らされることなく、時間だけがゆっくりと流れていく…それがインド。
この列車、入り口も座席も小さく、体格の良い人には乗るのも座るのも一苦労。
ドアも窓も、もちろん手動式で、列車の中は狭くてぎゅうぎゅうづめ。
それでもみんな楽しそう!
休憩後、たくさんのカーブを曲がり、標高2,200mのウダカマンダラム(愛称ウーティ)へ。
少しずつ標高が高くなり気温も下がっていくため、しばらくするとフリースが必要になってくるほど涼しくなる。
トンネルをたくさん通るのだが、その度にインド人観光客の叫びが響き渡り、気分を盛り上げてくれる。
窓から見える景色はこんなかんじ。
茶畑がどこまでも続く、なんとも幻想的な景色が広がる。
おしりは痛くなるが、美しい景色、そしてレトロな鉄道の旅には価値あり。
小さな硬いベンチに座り、ただただ揺られ続けること4時間弱。
時間にしばられている日本の旅とは違い、流れに身を任せる旅。
そんな経験ができるのも、この土地ならではだろう。
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