インドの先住民族


先日の新聞に、インドのイスラム教徒と北東部の少数民族との

対立についての記事が掲載されていた。

 

インドには600程の先住民族が存在するという。

その人口は、2001年の国勢調査によると、

インド全体の約8パーセントである約8,450万人。

これらの先住民族の多くは、インド東北部にあるラジャスタンから

西ベンガルにまたがる7つの州に住んでいる。

そして、インドの急成長による発展・開発に伴い、

彼らの強制立ち退きの問題が深刻化しているのだ。

 

さて、起こった事件というのは

北東部アッサム州の少数民族ボド族とイスラム教徒住民との対立。

8月22日付の朝日新聞によると、84人が死亡し、多くの避難民が出たという。

衝突の発端は7月6日にイスラム教徒の男性二人が殺害された事件。

過激派の犯行であり、ボド族とは無関係な事件だったが、

イスラム教徒の間ではボド族の犯行であると思われた。

その後、イスラム教徒2人が撃たれて負傷。

翌日にはボド族が4人殺され、事態は悪化した。

家々を破壊し、火を付けて回るなど、

暴力行為が続いた。

 

この暴動は未だ続いており、インドの新聞”HINDU"によると、

9月5日現在で95人の死者が確認されているという。

http://www.thehindu.com/opinion/editorial/article3859435.ece

昨日まで共存して生活していた人々の間で、焼き打ちや銃乱射が起こる。

何とも恐ろしく悲しい事件になってしまった。

今もなお、多くの人々が避難生活を余議なくされている。

 

そもそもインドは、多種多様な民族、言語、宗教によって構成されている国。

少数民族だけでも細かく分ければ600程の異なる民族がいるのだから、

その多民族多宗教の規模は計り知れない。

だからこそ、この事件をきっかけにインド各地に暴動が飛び火することを

政府は心配しているのではないだろうか。

ちなみに2001年の国勢調査によると、主な宗教の人口割合は以下のとおり。

ヒンドゥー教徒80.5%、イスラム教徒13.4%、キリスト教徒2.3%、

シク教徒1.9%、 仏教徒0.8%、ジャイナ教徒0.4%。

 

また、インドと隣接する国々との対立関係や移民などの問題もある。

今回の事件も、バングラデシュに隣接するこの地域だからこそ、

対立は複雑化している。

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