ことばと文化


「Ok, Sir.  Thank you.  Take care.  Bye…」

インド人特有の首を横に振る仕草をしながら電話を切ったダンナサマ。

その後すぐに日本人から電話が入った。

すると人が変わったように

「はい。どうもすみません・・・はい・・・はい・・・すみません。はい・・・失礼しますぅ~」

といいながら、電話なのに深々とお辞儀をしている。

大笑いしてしまった。


ことばというものは不思議だ。

ことばを学ぶと同時に、いつしか、その背後にある文化に影響されていく。

例えば自分自身を振り返ってみると・・・

英語を話せば、手振りが大きくなり、顔の表情も変化に富む。

また、日本語では言えないことだって英語ならば言えてしまったりする。

遠慮の文化から自己主張の文化へ、ことばと同時にスイッチが入れ替わるのだ。

(今はもう、そのスイッチは効かなくなっているが・・・)

だから、「いいえ」というよりも “No” という方が簡単。

訳せば同じ意味だが、コミュニケーション上、その背後にあることばのもつ力は異なる。


主語を省く日本語。

ことばを省略したり曖昧にしてguess し合う、行間を読むコミュニケーション方法。

一方、主語を大切にし、

ことばではっきりと意思表示することが求められるアメリカ。

ことばと同時に、その土地の文化も一緒に体に染み付くものなのだろう。

しかし、これが結構大切なことなのだと思う。


何故なら、ことばは所詮、会話するためのツールでしかない。

どんなにことばが流暢に話せても、

お互いが相手の文化を理解していなければ or 少なからず理解しようとしていなければ、

コミュニケーションは一方的なものになりかねない。


そんなことを、ダンナサマと生活していると感じさせられる。

日本語、英語、ヒンディー語、タミル語・・・

先日も同じ日に4人から電話があり、それぞれ異なる言語で話していた。

もちろん相手にもよるが、

イントネーション、声の大きさ、声の高さ、ジェスチャー、間の取りかた・・・

全て微妙に違うのだ。

ことばが入れ替わるのと同時に、それぞれスイッチが OFF/ON されている。


さて、最初に書いたインド人特有の首を横に振る仕草

説明が難しいので、youtubeの動画を見つけ出した。

Yes と No の首の振り方の違い、分かりますか?

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