インドから見た日本Ⅲ


異文化で育った人と生活を共にしていると、

何気ない日常の中に、おもしろいことや気づかされることが多くある。


例えば・・・

1.モデルルーム見学

先日マンションのモデルルームを見に行った時のこと。

価格一覧をざ~っと見た後、

ダンナサマが担当者の方に質問を。

「9Fと10F、どうして同じ大きさなのに10Fの方が値段が高いんですか?」


日本では、階が上がるごとに価格も上がるのが常識。

それを小声でダンナサマへ伝える私。

知ってるハズなのに・・・

しかしその矢先、つかさずまた質問。

「9Fと比べて10Fの方が高いということは、この金額の差だけのメリットが何かあるということですか?」

困ってしまう担当者・・・

9Fと10F、一体そんなに何が違うんだろう・・・

回答に戸惑っている担当者を見て、

「景色だよ、景色!」と、何故だか今度は担当者にフォローを入れている私。

「そうですね~、景色は1階上がるごとによくなりますよ~」と笑顔の担当者。


大した景色ではないのに・・・

なんだか納得がいかないダンナサマ。


それもそのはず。

インドでは階が上がる毎に安くなるんだとか。

日本の常識をくつがえすビックリな事実!

何故かとダンナサマに尋ねてみた。

「エレベーターないとこあるし、あったとしても止まっちゃうと階段大変だからね~」

すごく納得!

インドで高層ビルの最上階に住むのは、ちょっと危険な気がしてきた。

といっても、インドの実家の近くには高層ビルなんてないけれど。


2.自衛隊募集の広告

最寄り駅に自衛隊募集のポスターが貼ってあった。

それを興味深げに見るダンナサマ。

そこにはこんなことが書いてあった。

「草食系男子、あなたを変えてみませんか?」

どういう意味かと聞かれ、草食系男子について説明せねばならなくなった私。

すると、

「草食系男子の意味は分かってるよ。

そうじゃなくて、「変えてみませんか?」ってどういうこと?」


つまり、

変わりたい!と思っている人を、何故募集するのかという疑問とだった。


インドの軍隊は、全ての面においてトップクラスでないと入れない。

つまり、エリート中のエリート集団。

ましてや、今の自分がイヤで変わりたい!なんて思っている人は論外。

草食系男子であろうと肉食系男子であろうと、

自分に自信がなく、自分を変えたい!そう思っているような人が国を守るのか・・・

ダンナサマには不思議でしょうがない。


日本人だったら、笑って通り過ぎるだけのポスター。

まさかの反応に、こちらもビックリである。


3.診察室


私が風邪を引いた時、めまいで苦しんでいた時など、

病院に行くときは可能な限りダンナサマが一緒に来てくれる。

それはありがたいことなのだが・・・

病院だけでなく、必ず診察室まで同行してくれるのだ。

こちらは恥ずかしくてしょうがない。

インドの病院ならば不安だが、ここは日本。

1人で大丈夫という私に、

「夫婦はお互いの健康状態を知っておくべきでしょ?」と言われてしまう。


もちろん反対も同じ。

ダンナサマが皮膚科に行った時も、整形外科に行った時も、耳鼻科に行った時も

常に私は診察室まで一緒に行くことになる。

何故だか恥ずかしい。

だから、通訳です・・・というようなフリをして一緒に診察室に入る。

全く通訳は必要ないのだが・・・


「お互いの健康状態を知っておくべき」といわれれば、

確かにそうだ。

いかに些細な病気であっても、

実際医者に会って話しを一緒に聞き、沢山質問をする。

そうやって情報を共有することで、

回復に向けて積極的に協力できるようになるのかもしれない。


だから、1人で病院に行くときは、その後の報告が大変。

何を医者に告げたか、医者は何を言ったか、どんな診察をしたのか、

ことこまかに報告せねばならない。

医者に報告しなかったことや質問し忘れたことがあれば、怒られる。


診察室まで行って医者の話を聞くのは、インドでは当たり前のこと。

全然恥ずかしくない。

そうダンナサマは言うが、30年後も同じようについて来てくれるのだろうか・・・

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