インドの動物たち II 1


「ブタみたいだね・・・」

そう言われたら、どんな気持ちになるだろうか。

寝るのが大好きな私は小さい頃、姉たちから「眠りブタ」と呼ばれていたのを思い出す。

今考えるとヒドイな~と思うけれど、姉妹同士だから全く気にならなかった。

むしろカワイイと思っていたくらいだ。

「サルみたいな人」

「タ~コ!!!」

そんなことを他人から言われたらどうだろうか。

嫌な気持ちになるのは当たり前だ。

では、人を中傷する時に使われる動物って

一体いつ誰が決めたんだろう・・・

 

先日バカなことをしてしまった私に、

「ニー オル カルダイ!」

とダンナサマ。

何を言ったのか私にはさっぱり :(

 

“カルダイ”とはタミル語で”ロバ”のこと。

「お前はロバか!?」

そういわれたら、どうだろうか。

反応に困ってしまう・・・

 

近くの動物園で見かけたロバくん。

とてもかわいかった。

IMG_0393

ロバのイメージは

おとなしくてカワイイし、おっとりしていて平和な感じ・・・

私の中でのロバイメージはかなりいい :)

 

そんな反応に困って首をかしげる私を見て、

意味ありげに、ニヤニヤ笑っているダンナサマ。

あら?

カワイイと褒めているわけではないようだ・・・

 

それもそのはず。

なぜなら、

”カルダイ” (ロバ)とは、

タミルでは ”バカ” を暗示する動物とされているのだから。

要するに私は

「ニーオル カルダイ!」=「バ~カ」と笑われていたのである。

知らないって恐ろしいことだ・・・

 

そのほかの動物のイメージ@タミルとは、

サル = 言うことを聞かない、いたずら好きな

ブタ = 汚い、不衛生な

ここら辺は世界共通なのだろうか。

 

日本人が嫌うカラスは

インドではとても大切にされている。

Amma(お母さん)は、誰よりも先に、まずカラスにご飯をあげる。

カラスは祖先の魂と考えられているらしい。

 

小さなアリだって大切に扱われる。

先日紹介したKolamは元来、米粉で地面に描かれていた。

それは、アリなどにエサをあげる意味もあった。

 

一方、日本人小学生の人気者、クワガタ。

ダンナサマはテレビに出てくる度に、

「気持ちわる~い」といってチャンネルを変えてしまう。

セミも同じ。

日本人にとって、セミの鳴き声は「日本の夏!」の代名詞。

でも、ダンナサマにとっては

気持ち悪い昆虫が、大量に家の近くにいることを示す。

そして、「気持ちわる~い」と言ってマドを閉める。

 

生まれ育った場所が違えば、

当然、日常生活に身近な動物は異なる。

生まれ育った環境が違えば、

大事にされる動物、敬遠される動物だって

多少異なるのだ。

 

当たり前と思っていることが当たり前でなかったり、

当然と思っていたことが、実は自分のステレオタイプだったり、

今まで気にも留めてなかったことに目を向けたり・・・

異なる環境で育った人と一緒に暮らしていると、

わずかなことだが、日常生活の中で新しい発見が結構ある。

 

そして考えさせられる。

自分という存在、自分の価値観、考え方、意識、無意識のゾーン・・・

そんな全てが、

自分の今まで育った環境や、今まで経験してきたこと、今まで出会った人々

によって創り上げられてきたものだということを。

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One thought on “インドの動物たち II

  • Becky

    ニーオルカルダイの響きは日本人にとっては、威厳があってまさか ”お馬鹿さん”と言われているとは予想できない。投げかけられる言葉は相手がどんな表情で言うのかにかかっているから言葉の裏に愛情ありで解決ね。