インドから見た日本Ⅱ


週末、友人と一緒にインド料理店へ。

友人は、インド人(夫)と中国人(妻)のカップル。

近々、生活の基盤を日本からタイへ移す予定だ。

なので、2人の子供は必然的に4カ国をインプットされることになる。

1.英語(家族で話される言葉)

2.タイ語(日常生活で身につく言葉)

3.ヒンディー語(父と話す言葉)

4.中国語(母と話す言葉)

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バイリンガル'(bilingual)、トリリンガル(trilingual)まではよく耳にするが、

4カ国語からは、マルチリンガル(Multilingual)とひとくくりにされてしまうようだ。

何とも羨ましい環境・・・


ちなみに、3つの州の境界線近くで育ったダンナサマは

1.タミル語(母国語:タミルナードゥ州で話す言葉)

2.ヒンディー語(インド連邦政府の公的共通語のひとつ)

3.英語(インド連邦政府の公的共通語のひとつ)

4.マラヤラム語(隣のケララ州の言葉)

5.カンナダ語(上のカルナータカ州の言葉)

6.日本語

計6言語を話すマルチリンガル。

こんな環境で育ったからこそ、日本語の習得も早かったのかもしれない。

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そんなインドで生まれ育ったダンナサマと友人が言うには・・・

1.Language Barrier

日本は英語が出来ても日本語が出来ないと生活が大変。

街中には英語表記が少なく、レストランでもオーダーに困ってしまう。

クレジットカードを作りたくても、日本語が書けないと断られてしまう。


そういえば、先日もこんなことがあった。

運動不足解消のため、私たちはジムへ入会。

入会手続きを進めるうちに、ダンナサマのイライラ度が増していく・・・

何枚も書かされる書類・・・

そして、その度に名前と住所と電話番号を記入。

つかさず、

「さっきから同じこと書いてるんですけど、また書かなくてはダメですか?」

とスタッフに尋ねるダンナサマ。

「すみません。これは、体験コースの申し込みで、こちらはそのアンケートなので。」

「それから、これは入会申込書で、こちらは入会に必要なクレジットカードの申込書なんです。」

「それから、こちらは・・・」と説明するスタッフ。


ため息をついてから、

イライラを鎮めて1枚1枚ローマ字で記入していく。

会社名や給料、様々な個人情報を提供しなければならない。

そんな時、決まってダンナサマはイライラする。

どうして、こんなところで、こんなことまで情報提供せねばならないのかと。


そんなダンナサマに

「すみません。ここ、間違えて訂正されてますよね。

ここは間違えると手続きできないので、もう1枚最初から書き直してください。」

顔が一瞬凍ったダンナサマ・・・

ハァ・・・


そして、もう一打撃!

「すみません。住所のフリガナもお願いします。」

笑顔でそう言うスタッフに

ヒヤヒヤする私・・・


「フリガナは妻に書いてもらっていいですか?」

「少々お待ちください・・・」と、何やら相談。

「すみません。こちらはやはりご本人に記入して頂かないと・・・」

:( :( :(

「私はカタカナ書けないんです・・・」

「でも、こちらの氏名のフリガナはご本人が書いたんですよね?」

「名前はかけますけど、住所はフリガナで書けませんっ!」

「少々お待ちください・・・」

そんな会話が続いた。


ひらがなもカタカナもマスターしているダンナサマだが、

融通の利かない手続きに、イライラ度は増すばかり。

こんなに書類を書かされ、個人情報を提供した上に、

面倒なカタカナまで書かされる・・・


その時のダンナサマの心の声は・・・

・・・カードなんて作りたくもないのに作らされ、そして日本語しかダメと言われる。

・・・それならカードなんていらない!そんなこと言われるなら入会もキャンセルだ!


結局、フリガナは私が書いて一件落着。


クレジットカードを作る時、いつも同じ問題が起きる。

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ローマ字だけで提出すると、必ず書類が戻ってくるのだそうだ。

要は、日本語が書けないとカードも作れない。

「ローマ字だけだと、怪しまれる。

日本語が書けないと、日本社会では信用されないんだよ。」

とダンナサマ。


銀行でクレジットカードを作る時も、必ず日本語の記入が必要になる。

英語だけで全ての手続きが出来る銀行は、

今のところ新生銀行だけらしい。


2.出る杭は打たれる

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a tall tree catches much wind  =  出る杭は打たれる


もうひとつ友人と盛り上がったのは、

日本の職場環境について。


国際機関に勤める友人の上司は日本人。

決定権は全て上司。

上司がYesといえばYes

NoといえばNo・・・

「私にはいっぱいideaがあっても、それを活かすチャンスが与えられない」

と不満気な友人。

異なるideaを聞いて、討論し、新しい挑戦を試みる・・・

そんな職場環境ではないのだそうだ。


インドの会社で働いていたダンナサマ。

インド人の上司と商談に行く時、

「今日は私が一緒だから、何かideaがあれば何でも言いなさい。

問題が発生すれば、私が上司として君を守るから。」

そう言われたそうだ。

だから、自分の意見や考えを

会社内だけでなく、顧客相手でも自由に言える。

いや、言うことが求められているのだ。


非常に大きな商談で意見を言いたいときは

事前に打ち合わせたサインを上司に送る。

すると

「OOOが何か意見があるようだ。聞いてみよう・・・」

というように、上司が振ってくれるのだそうだ。


一方、日本の会社はどうだろうか。

会社にもよるし、上司にもよるだろう。

でも、「出る杭は打たれる」という諺のように、

あまり目立つことを良しとしない風潮は依然あるのかもしれない。


いかなる場面でも個人の意見が求められる職場環境は

インドと比べたら少ないのかもしれない。

むしろ、意見を言うことによる失敗やリスクを

まず考えてしまうのではないだろうか・・・


インドの会社から派遣され

日本企業(顧客)と働いていたダンナサマが言うには、

日本の会社はリスクをとらず、現状維持を好む。

だから、今まであった古いものに改良を加え続ける。

でもインドの会社はリスクを恐れない。

だから、今まであったものを根底から新しいものに入れ替えるのだそうだ。


ちなみにインドの会社では、

意見も、思っていることもストレートに伝えるらしい。

だから、上司は怒っていないだろうか・・・

あの同僚はなんて思っただろうか・・・

なんて探る必要はない。

上司からの厳しい意見や

同僚からの反対意見だって

自由に飛び交っているのだ。

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